明日葉とは|栄養価と効果、副作用や危険性について

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
明日葉

健康食品として注目されている明日葉。いったいどのような野菜なのでしょうか。この記事では明日葉の栄養価や効能、副作用との危険性についてまとめました。明日葉を普段の日常に取り入れ、健康生活の向上につながればと思います。

1.明日葉とは

明日葉とは、日本を原産としたセリ科の多年草です。東京都に属する伊豆諸島が最大の生産地で、ほかにも、房総半島や紀伊半島などの太平洋沿岸に自生しています。

セロリやパセリなどと同じように、セリ科植物の特徴であるほんのりとした苦味とクセ、芳香があり、茎や葉を切断すると黄色い液が出ます。

「今日、葉を取っても、明日にはまた芽が出るほど成長が早くよく茂る」、というたとえから、「明日葉」の名前が付きました。名前の由来通り強い生命力がある植物として、古くは江戸時代に書かれた「大和本草」という書物にも、滋養強壮に良い薬草としてその名を見ることができます。

明日葉は、普段は食べないけれど、飢饉や戦争などの有事に食料として用意される救荒植物のひとつとされていますが、国内生産高第1位の伊豆諸島では日常的に食され、天ぷらやおひたしなど、美味しく食べられるレシピもたくさんあります。

また、近年ではさらに研究も進み、明日葉の栄養成分には、さまざまな効果・効用があることがわかってきており、健康維持のため野菜として注目されています。

2.明日葉の栄養価

注目の健康野菜「明日葉」の主な栄養成分について、可食部100gあたりの栄養価を数値で表してみました。

カロリー 33kcal
脂質 0.1g
タンパク質 3.3g
水溶性食物繊維 1.5g
不溶性食物繊維 4.1g
ビタミンC 41mg
ビタミンB6 0.2g
ナトリウム 60mg
カリウム 540mg
1.0mg
カルシウム 65mg
マグネシウム 26mg

ほかにも、ベータカロテンやビタミンEなど、多くの栄養成分が含まれていますし、カルシウムとマグネシウムの含有量が、2:1の割合になっていてより吸収されやすいなど、栄養成分のバランスも良い野菜です。

特筆すべきは、ポリフェノールの一種である「クマリン」や、切断面から滲み出る黄色い液体の成分「カルコン」が含まれていることです。「クマリン」はセリ科の植物や柑橘類に多く含まれ、抗酸化作用・抗菌作用が強い成分です。甘い香りの成分でもあります。

また「カルコン」は、明日葉だけに含まれる成分で、胃の働きを良くしたり、血圧を下げたりする効果のほか、アレルギー抑制、ガン化を促す物質の抑制や、脂肪の吸収を抑える効果が、動物実験で明らかになっています。

3.明日葉の効用

明日葉には、さまざまな健康に良いとされる成分が含まれています。明日葉を摂取するとどのような健康効果が期待できるのでしょうか。明日葉の効用と言われるものについてご説明します。

効用1 デトックス

明日葉には、健康食品として有名なケールの約1.5倍もの食物繊維が含まれています。食物繊維は腸内で水分を吸収し膨らみます。そうして便自体のかさを増し、腸内の老廃物や毒素を巻き込んで、体外に排泄してくれます。免疫機能の多くは腸の中にあると言われ、腸内がきれいになることで、免疫力がアップしたり肌の状態がよくなったりします。

また、明日葉にはミネラルのカリウムも豊富です。カリウムは体内の塩分濃度を調節する働きがあり、余分なナトリウムなどを尿として排出する利尿作用もあります。これらの成分が豊富な明日葉は、体内に溜まった老廃物を排泄する効果が期待できます。

効用2 生活習慣病対策として

明日葉に含まれる豊富なビタミン類やミネラル類、ポリフェノール類の効果で、抗菌作用や抗酸化作用が認められます。明日葉の効用としては、血圧の上昇を抑え高血圧を予防したり、中性脂肪の吸収を抑える血液サラサラ効果により血栓を予防したりするほか、胃や腸内の環境を整え善玉因子を増やすと言われています。

また、発ガン性物質を抑制し、糖尿病などの生活習慣病を抑制する効果があると期待されています。まだ研究段階ではありますが、白内障などの糖尿病の合併症にも効果があるとされ、今後のさらなる研究が待たれているところです。

効用3 むくみ解消・ダイエット

明日葉だけに含まれる黄色い汁の成分「カルコン」は、血液やリンパ液などの流れをスムーズにする効果と、脂肪の吸収を抑える効果があります。そのため「カルコン」はダイエットの強い味方と言えます。カルコンの作用によって、血液がサラサラになり流れがよくなると体内から老廃物が排出されやすくなります。

老廃物が流れず蓄積してしまうと、そこに脂肪や水分がくっつき、セルライトとなります。皮膚の下に脂肪の塊のセルライトがボコボコとでき、セルライトの上の皮膚はオレンジスキンといってブツブツができてしまうこともあります。セルライトは美しい体のラインを壊すだけでなく、血行不良や代謝不良、むくみや肥満、冷え性を引き起こします。

もともと、血行不良や代謝不良が原因ですので、セルライトができることでさらなる悪循環が始まってしまいます。一度セルライトになってしまってからでは、解消することはとても困難ですので、老廃物が蓄積される前に体外に出し、セルライトを予防することが何よりも大切です。

下半身太り、と言われている主な原因はこのむくみやセルライトです。これらが解消されるだけでもかなりすっきりとして見えます。

効用4 アンチエイジング効果

明日葉に含まれる「クマリン」は、セリ科や柑橘類などに含まれる香りの成分です。「クマリン」には、ポリフェノールの特徴といえる抗酸化作用、抗菌作用のほかにも、アルツハイマー型認知症に効果があるとされています。

認知症は、脳が委縮し、物忘れなどから症状が始まり、ひどくなると時間や場所の認識ができなくなったり、けいれんやまひなどの症状が出たりして、最終的には死に至る大変恐ろしい病気です。治療法はまだ確立されおらず、いまだ日々研究がなされています。

最近の研究で、脳細胞の機能を回復し、脳の老化を抑制する神経成長因子(NGF)というたんぱく質がありますが、明日葉に豊富に含まれる「クマリン」に、そのたんぱく質NGFの生成を促す作用があることがわかりました。今後さらに研究を進めることで、医療や食品への活用が期待されています。

4.特にこんな人におすすめ

明日葉の効用から、明日葉を取った方が良いとされるのはどのような人でしょうか。

  • 便秘やむくみが気になる人
  • アルツハイマーが心配な人
  • いつも若々しくいたい人
  • 高血圧や糖尿病などの生活習慣病が心配な人
  • 貧血気味な人
  • ダイエットを頑張っている人

上記に当てはまるなら、ぜひ明日葉をためしてみてはいかがでしょうか。

明日葉は野菜ですので、料理して食べるのも良いですし、ジューサーやミキサーでスムージーにしたり、青汁などの健康食品やサプリメントを飲んだりして気軽に摂ることができます。自分のライフスタイルに合った摂取方法を選んでみてください。

5.明日葉の副作用や危険性

明日葉は野菜ですので、食事として摂取したり、サプリメントを適量摂取したりするのは問題がないと言えます。しかし、体質や飲んでいる薬との組み合わせによって、副作用が出る場合があります。

危険性1 ビタミンK

明日葉にはビタミンKが豊富に含まれています。ビタミンKは、出血したときに血を止める血液凝固作用や、骨を丈夫にする働きがある、体にとって大切なビタミンのひとつです。

しかし、脳梗塞や心筋こうそくの予防に使用されるワルファリン(商品名ワーファリン)という薬の効果を抑えてしまう特性があります。

ワルファリンは、血液をサラサラにし血栓を予防しますが、ビタミンKは血液を固めます。そのため、お互いの効果を打ち消し合ってしまうのです。脳梗塞や心筋こうそくなどといった血栓症の治療中の人は、明日葉の摂取を避けるようにしてください。補足ですが、明日葉のほかにも、納豆や、クロレラ、青汁などもビタミンKの含有量が多いので、注意が必要です。

危険性2 食物繊維

食物繊維は、便秘の解消に効果的ですが、便秘ではない人が食物繊維をたくさん摂取すると、おなかが緩くなってしまうことがあります。

また、明日葉には食物繊維のうちでも水に溶けない不溶性植物繊維が多いので、重度の便秘の人はますます便を硬くしてしまうこともあります。

はじめから一度に大量に摂取したりせず、様子を見ながらためしてみることをおすすめします。

危険性3 薬との飲み合わせ

病院で治療のための薬を処方されている人の中には、グレープフルーツやグレープフルーツジュースの摂取を止められているケースもあります。明日葉にも、グレープフルーツと同様な作用があるので、そのような人は摂取を控えるようにしてください。

危険性4 カリウム

腎疾患があり、人工透析を受けるなどしている人の場合は、カリウムの摂取を規制されていることがほとんどだと思います。明日葉にはカリウムが豊富ですので、人工透析の必要のある人や腎疾患の方は注意が必要です。

危険性5 クマリン

健康効果が期待されるクマリンですが、過剰摂取による肝臓への負担が懸念されます。一度にたくさん摂ることは止め、適量を摂取するようにしてください。

6.まとめ

いかがでしたでしょうか。

多くの効用・健康効果が期待できる明日葉ですが、まだまだ研究段階の項目もあり、これからの発見に期待ができる植物です。たくさんの可能性を秘めた明日葉を、上手に摂取して健康生活を向上させましょう。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket

SNSで簡単に健康元氣の情報を受け取ることが出来ます