大麦若葉の成分とケールとの栄養・効能・味を比べてみた

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栽培中の大麦若葉

青汁に使われている原材料には、明日葉、クロレラ、桑の葉などがありますが、中でも大麦若葉とケールは有名です。

近年高い栄養価を持つ野菜として注目されている大麦若葉と、元祖青実の原料であるケールは、青汁の2代原材料だと言えるでしょう。

古来は食材として食べられていた大麦若葉ですが、現在ではそのまま食べることはあまりありません。一体どんな体に良い成分が含まれているのでしょうか?

大麦若葉とケール、2つの栄養・効能・味についても比較してみましたので、青汁を選ぶときの参考にしてみてください。

1.大麦若葉の成分と成分表

大麦若葉は、さまざまな成分をバランス良く含みながらも、炭水化物(糖質)が少ないのが特徴です。

体内に不必要なものを吸着し排出を促したり、腸内環境を整えたりする作用を持つ食物繊維や、胎児の神経管障害の予防に効果があるとして妊娠中の人に摂取が望まれる葉酸の他、各種ビタミン、ミネラルを含みます。

糖質 7.3g
食物繊維 41.1g
ビタミンK 3700μg
ビタミンC 70.0mg
ビタミンB1 0.64mg
カロテン 25380μg
カリウム 3200mg
カルシウム 290mg
マグネシウム 160mg
リン 370mg
亜鉛 3.4mg

出典:山本漢方製薬株式会社

ビタミンの中では、止血作用や骨を丈夫にする働きをもつビタミンK、抗ストレス作用を持つビタミンC、神経や筋肉の機能を助け疲労回復に効果があるビタミンB1が特に豊富に含まれています。

また、にんじんが持つオレンジ色の色素のもとであるカロテンも豊富で、キャベツと比較すると、およそ50倍も含まれます。カロテンは必要量が体内でビタミンAに変化し、免疫力を高めます。

ミネラルでは、カリウム、カルシウム、マグネシウム、リンなどをバランスよく含みます。特に鉄分の含有量は非常に多いため、貧血防止の効果も期待できます。

また、新陳代謝を活発にする亜鉛が豊富に含まれていることも注目すべき点です。亜鉛はタンパク質の合成を助ける酵素の成分で、健康を維持するためには欠かせないミネラルであると言えます。

2.大麦若葉とケールの栄養比較

ケールは野菜の王様とも言われるほど非常に栄養価が高く、大麦若葉同様、さまざまな栄養素をバランスよく含みます。野菜として一般的なキャベツと比較すると非常に高い栄養価を持つ大麦若葉ですが、多くの栄養素はケールがそれを上回ります。

例えば、葉酸は大麦若葉の3倍、ビタミンCは11.5倍、カルシウムは7.5倍、マグネシウムはおよそ3倍含まれています。その他、カロテンやカリウム、リン、各ビタミンなどもケールの方が多くなっています。

全体的に見ると、ケールの方が栄養成分は豊富な印象ですが、食物繊維やビタミンKは大麦若葉の方が多く含まれています。

また、ミネラルの含有量が多いケールですが、鉄分においては大麦若葉の方が勝っています。その含有量はケールの5倍にもなり、鉄分の豊富さが大麦若葉の特徴とも言えます。

この他、大麦若葉にはSOD酵素が、ケールには各種フラボノイドが含まれていることも特徴的です。

3.大麦若葉とケールの効果・効能比較

では、大麦若葉とケールの効果効能を、以下の8点で比較してみましょう。

比較1 抗酸化作用

ビタミンCやE、カロテンから変化するビタミンAなどは、活性酸素を無毒化する抗酸化作用を持っています。そのため、活性酸素の働きが引き金となって起こる動脈硬化、高血圧、糖尿病といった生活習慣病の予防効果が期待できます。

これらのビタミンはいずれもケールの方が多く含まれますが、大麦若葉には、ビタミンに加えて活性酸素を除去する働きがあるSOD酵素が豊富に含まれます。

そのため、特に生活習慣病のリスクが気になる人には、大麦若葉がおすすめです。

比較2 整腸作用

大麦若葉、ケールのどちらにも豊富に含まれる食物繊維は、腸で水分を吸収して便のかさを増し、排便を促してくれます。そのため、便秘改善に大きな効果が期待できます。

また、コレステロールや有害物質を吸着して体外に排出してくれるため、腸がきれいに整えられます。

また、大麦若葉に含まれる葉緑素(クロロフィル)にも毒素や老廃物を吸着して排出する働きがあり、特にデトックス効果を期待する場合は大麦若葉がおすすめです。

比較3 体を丈夫にする効果

大麦若葉やケールに含まれるカロテンやビタミン類は、免疫機能を高め、病気やウイルスに抵抗力がある丈夫な体を作ります。

ケールには、ビタミンの他にもリブロース-1,5-ビスリン酸カルボキシラーゼ/オキシゲナーゼ(ルビスコ)という免疫機能成分の生成を促す成分が含まれるため、より高い効果が期待できます。

また、どちらにもカルシウムが豊富に含まれるため、骨や歯が丈夫に作られます。

特にケールのカルシウム含有量は多く、マグネシウムも大麦若葉より豊富であることから体内吸収率が高いため、カルシウム不足が気になる人にはケールがおすすめです。

比較4 アンチエイジング効果

どちらにも豊富に含まれるビタミンEは新陳代謝を活発化し、ビタミンCは肌荒れやシミ、しわを予防します。

また、大麦若葉のSOD酵素は、活性酸素を取り除くことで細胞の老化を防ぎます。特にケールはビタミンCの含有量が多いため、肌トラブルに悩む女性にはケールがおすすめです。

比較5 貧血の予防効果

特に大麦若葉に豊富な鉄分は、月経で血液を失いやすい女性にとって積極的に摂取したい成分です。大麦若葉には血中で鉄と結びつくことでヘモグロビン(全身に酸素を運ぶ赤血球中のタンパク質。ヘモグロビン量の減少により貧血が起こる)に変化する葉緑素も含まれているため、貧血ぎみな人にはおすすめです。

ただし、大麦若葉に含まれる鉄分は吸収率が低いため、肉や他の野菜と一緒に摂取して吸収率を高めましょう。

比較6 目の健康を保つ効果

体内でカロテンから変化したビタミンAが、人が物を見るために必要なロドプシンの生成を促すため、眼精疲労の予防・改善に効果があります。

カロテンはどちらにも豊富に含まれていますが、加えてケールだけに含まれるルテインには、ブルーライトの青色光を吸収して目を守ってくれる効果があります。パソコン仕事で目が疲れぎみの人には、ケールがおすすめです。

比較7 疲労回復効果

どちらにも豊富に含まれるビタミンB1は、神経や筋肉の働きを助け、疲労回復に効果があります。また、ビタミンCはストレスへの耐性を高めてくれます。

また、脳と体、両方の疲れを取り除くために必要不可欠なのが睡眠ですが、ケールには、快適な睡眠を促すメラトニンというホルモンが含まれています。メラトニンは脳から分泌されるホルモンですが、加齢とともにその分泌量は減少します。眠りが浅い人、生活習慣の乱れなどから不眠症を抱えている人などは、ケールを摂取することで改善が期待できます。

比較8 花粉症の軽減作用

ケールには、大麦若葉には無い、「糖脂質」と呼ばれる複合脂質やフラボノール配糖体というポリフェノールが含まれています。これらにはアレルギーの誘引物質を抑制する働きがあり、花粉症の症状軽減が期待できます。

4.大麦若葉とケールの味の比較

独特の青臭さや苦みが強いイメージで青汁に抵抗感を持っている人も多いでしょうが、その味のイメージは、ケールを主原料とする青汁からきています。

ケールは非常に栄養価が高く魅力的な野菜なのですが、クセが強いことが唯一の欠点でもあります。最近は品種改良が進んで従来よりも苦みなどが抑えられていますが、それでも飲みにくさを感じる人は多いようです。

対して、大麦若葉を主原料とする青汁は、クセや苦みが少なくほのかな甘みがあり、抹茶のような風味です。子どもでも飲めるため、幅広い年齢層に人気があります。

ご紹介してきたように、大麦若葉、ケールのそれぞれにしか含まれない栄養素もあり、さまざまな効果を得るためには、2つが配合されている青汁を飲むことがベストです。

しかし、健康のために食事に取り入れたくても、味に抵抗感があっては飲み続けていくことはできません。そのため、まずは大麦若葉が多く含まれる青汁からはじめてみることをおすすめします。

5.まとめ

いかがでしたでしょうか?

大麦若葉とケールには、同じ青汁の原料でありながら、さまざまな違いがあることがわかっていただけたのではないかと思います。

ケールに比べると全体的に栄養価では劣る大麦若葉も、身近な野菜であるキャベツと比較するとどの成分もずば抜けて高く、毎日1杯の青汁として食事に取り入れるだけでバランス良く栄養が補えます。

味とともに使われている材料や得られる効果などもチェックしながら、自分にぴったりの青汁を見つけてください。 

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