キトサンの効果・効能と正しい摂取方法について

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キトサンの効果

体に余分な脂質や糖質を吸収させないようにする効果があるとして注目されているキトサン。コレステロールを下げるサプリメントとして登場してから、キチン・キトサンは初の「トクホ(特定保健用食品)」に認定されました。

このキトサン、具体的にはどのような効果があるのでしょうか?この記事では、キトサンの効果・効能、キトサンの効果的な摂り方などについてまとめました。キトサンについて正しく知り、摂取していきましょう。


1.キトサンとは

キトサンは、カニの甲羅やエビの殻などにある動物性食物繊維「キチン」に化学処理を施すことによって生成されたものです。キトサンの生成過程ですべてのキチンをキトサンに変化させられなかった場合に、キチン・キトサンと呼ばれることがあります。

化学・食品工業用、医療用としても応用的に使われているキトサンですが、注目したいのは健康食品としてのキトサンです。コレステロールを下げるサプリメントとして初めてトクホ(特定保健用食品)に認定されたキトサンは、多糖類としては珍しく、プラスの電気を帯びているという特徴を持ちます。

この特徴が、コレステロール値を下げる働きをはじめとした、様々な効果・効能につながっています。

2.キトサンの効果・効能

その1 コレステロール値を下げる

コレステロールは、肝臓で生成される胆汁酸の原料です。胆汁酸は脂肪を吸収しやすくする働きを担っており、通常は回腸(小腸の一部)で回収され、肝臓に戻って再利用されます。

しかし、プラスの電気を帯びているキトサンは、小腸でマイナスの電気を帯びている胆汁酸と結合し、そのまま体外へと排出されます。このため肝臓は新たな胆汁酸を生成しなければならず、その材料として血液中のコレステロールを用います。結果として、血中コレステロールの減少につながります。この効果は、マウス実験によっても実証されています。

コレステロール値の下げ方については、「 コレステロールを下げる全知識まとめ|この食べ物OK?健康を維持して動脈硬化を防ぐ 」で詳しくご紹介しています。合わせて確認してみましょう。

その2 血圧の上昇を抑える

高血圧の原因の1つは、塩分摂取過多の食事により血液中の塩分濃度が上がってしまうことです。塩分濃度が上昇すると、体は濃度を下げるために血液中に水分を取り込もうとします。その結果、血圧が高くなります。 キトサンは、体内に摂り入れられた余分な塩分を吸着し、便として体外へ排出する作用を持っています。この働きにより血液中の塩分濃度は一定に保たれ、血圧の上昇を防ぎます。

その3 デトックス・ダイエット効果

キトサンが吸着してくれるのは、塩分だけではありません。プリン体やコレステロールなどの体に悪影響を及ぼすもの、人体に有害な食品添加物や重金属といった様々な毒素も同様に吸着し、体外への排出へと導いてくれます。

また、その1でお話しした、キトサンと結びついた胆汁酸は、脂肪を乳化して吸収しやすくする作用を失います。これにより小腸での脂肪の吸収が阻害されるため、ダイエット効果も期待できます。

さらに、肥満患者に対する臨床試験では、キトサンの摂取により食後のインスリン感受性(細胞へのブドウ糖の吸収に必要なインスリン受容体の働きのことを言い、ブドウ糖が細胞に取り込まれることによって血糖値は下がります)が高まることがわかりました。この作用は、肥満の予防に大きな効果があります。

その4 免疫機能を高める

人体を病原菌や異物から守る働きをする免疫細胞の1つに、マクロファージというものがあります。プラスの電気を帯びたキトサンは、体内に摂り入れられると、マイナスの電気を帯びた重金属やウィルス、発がん性物質などと結びつきます。

マクロファージはこの有害物質と結合したキトサンを異物であると認識し、免疫細胞を増やして活動を活発化します。その結果、体の免疫力が向上し、病原菌に対する抵抗力や自然治癒力が高まることにつながります。

その5 がん抑制効果

マクロファージと同じく免疫細胞の1つであるNK(ナチュラルキラー)細胞やT細胞は、腫瘍細胞(がん細胞)を攻撃して消滅させる働きを持っています。これらの免疫細胞は弱アルカリ性の状態で活発に働きますが、がん細胞の周りは酸性に傾きやすく、NK細胞やT細胞の効果が十分に発揮されません。

キトサンは、継続的に摂取することでデトックス作用から腸内環境を整え、腸内をアルカリ性に変化させることができます。これによりNK細胞やT細胞が活発に働ける環境が生まれるため、がんの抑制に効果があると言われています。キトサンはおもに消化器官で作用するため、特に大腸がんに対して効果があります。

また、キトサンは抗がん剤を取り込んでその成分を少しずつ放出し、効果を一定に長く保つ「徐放作用」を持っています。これにより、抗がん剤の副作用を抑えながら、その効果を高めることができます。

3.キトサンの効果的な摂り方

キトサンは、甲殻類の殻のほか、キノコの細胞壁やチーズなどにも含まれています。キトサンを食事から摂取する場合は、桜エビや沢ガニなど殻まで食べられる種類の甲殻類を食べるか、エビを殻ごと食べられるように丸揚げして食べるなどの方法があります。

また、キノコに含まれるキトサンはごく微量であり、きのこから摂取することは難しいと言えます。チーズでは、特にカマンベールチーズなどの菌類に覆われた種類に多く含まれますが、日本では一般的ではありません。

つまり、食事から摂取する方法は、摂れる食材や調理法が限られてくるため、あまり現実的ではありません。そこで活用したいのがサプリメントです。カプセルのものや飲み物として加工されたものなど様々なタイプがあり、得られる効果も種類によって違ってきます。自分の体に合ったものを選んで継続的に摂取していくことが、最も効果的です。

4.キトサンを含んだサプリメントの選び方

ポイント1 高分子と低分子の両方を含むものがおすすめ

一般的に、分子量が10万〜100万以上である高分子キトサンは、食物繊維の効果として脂質や毒素の排出やコレステロール値の低下に効果があると言われています。

また、分子量が10万に満たない低分子キトサン(分子量1万以下を低分子とし、1万〜10万のキトサンを中分子とする説もあります)は、腸内細菌が持つキトサンの分解酵素によって腸管吸収によりキトサンを体内に取り込み、免疫系に作用すると言われています。

効果によって選び分けても良いですが、両方のキトサンを含むサプリメントを選ぶことで、効率よくキトサンの効果を得ることができます。 分子量と効果の関係はまだ完全には解明されていないため、意見が分かれるところですが、サプリメントを選ぶ際の目安として考えていただければと思います。

ポイント2 体質にあったものを選ぶ

キトサンは安全性が高い成分であり、副作用は特に報告されていません。しかし、自分の体質に合っていないと、便秘や下痢、腹痛、吐き気、倦怠感などの症状が出る場合があります。

症状が出た場合は摂取を止め、例えば甲殻類から抽出したキトサンが合わないならばキノコから抽出したものに変えるなど、他のサプリメントも試してみながら、自分の体に合ったものを選ぶようにしてください。

5.キトサンを摂る時の注意点

注意1 過剰摂取、病気薬との併用は避ける

副作用の報告はなく、安全性が認められているキトサンですが、持病がある人が病気薬と併用して摂取すると、体に悪影響を及ぼすことがあります。実際に健康被害の事例も報告されているため、摂取する前に問題がないか医師に確認することをおすすめします。

また、キトサンは食物繊維であるため、過剰に摂取するとかえって便秘や下痢になる場合があります。1日1〜2gを目安に、サプリメントによって摂取する場合は用法・用量を守りましょう。特に、食後に摂取すると効果的です。

注意2 甲殻類アレルギーの人は摂取を控える

キトサンは主に甲殻類の殻から抽出されるため、甲殻類アレルギーを持っている方が摂取すると、かゆみや発疹といった症状があらわれることがあります。

アレルギーの原因物質は甲殻類の筋肉に含まれるたんぱく質のトロポミオシンだと言われていますが、身を直接食べるわけではないにしても、アレルギーを起こす可能性がないとは言い切れません。甲殻類アレルギーを持っている方は、キノコから抽出されたキノコキトサンなどで代用しましょう。

注意3 好転反応があらわれることも

好転反応とは、悪い状態が良い状態に移行する過程において、一時的に見られる軽い体の抵抗のことを言います。倦怠感や眠気、吐き気、発汗などの症状があらわれる場合がありますが、副作用とは違い、東洋医学では好転反応を体が快方へ向かっているというシグナルだと捉えます。

はじめは強い症状でも徐々におさまってくるため、体が慣れるまで待ちましょう。 体質に合っていないときも似たような症状があらわれることがありますが、その場合、体に合っていないのか好転反応なのか判断するのは難しいかもしれません。症状が長引くようであれば、一時的に摂取を中断してみましょう。

6.まとめ

キトサンに関する様々な研究や臨床試験が進められており、今後、様々な効果の裏付けや分子量の効果・効能に対する影響の解明などが進んでいくものと思われます。ぜひ参考にしていただき、健康維持に役立ててください。

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