
欧米では『葉酸サプリメントは妊婦さんに必要なもの』の認知は高く常識。日本では母子手帳の記載に葉酸について詳細が書かれているので、そこで初めて知ったという方も少なくありません。欧米は食文化から健康のバランスを保つ手段としてサプリメントを身近としている文化だからという理由には納得ですが、考えてみれば日本だって欧米食に大きく変化し、日本食を食べる機会の方が減っています。その傾向として子供の発育データも変化しているわけです。
根本を考えてみると、自分の食生活や栄養バランスを見直した時、不安な方は葉酸を積極的に摂取る理由が浮き彫りになります。
今回は、葉酸についての知っておくべき基礎知識をわかりやすく解説していきます。
1.葉酸とは
葉酸とは、水溶性ビタミンB群の栄養素のことで、別名ビタミンBg・ビタミンMとも言います。食べ物の場合、レバー・緑黄色野菜・果物にふくまれています。食品お場合、長期保存・調理方法によって酸化して栄養損失をするため、基本は新鮮な状態で体に補給するのがいいとされています。
葉酸の望ましい摂取量
成人男女 | 平均240 μg |
妊活・妊婦 | 平均400 μg |
葉酸は大量のアルコール摂取・喫煙することで吸収・代謝が妨げられるので相性がよくありません。
2.葉酸に期待できる6つの効果
葉酸の栄養素はどう言った働きがあるのかまとめました、ビタミンB群に所属する栄養素は血液との関係がふかいです。
- 酸素を運ぶ赤血球を作り出す要素
- 赤血球が巨大になり悪性貧血を予防する働き
- 細胞の再生を助ける
- 貧血の予防
- 心臓病・動脈硬化の予防
- 肺がんの予防
3.葉酸が必要な人はこんな人
めまい・貧血・息切れがひどい人
めまいが頻繁に起こる方は鉄分が不足していると考えがちですが実は葉酸が不足しているということがあります。葉酸が体内に足りていないと赤血球が正常に作りだされなくなり体内に酸素を送り出す作業ができなくなるのでめまい・貧血の症状が起きてしまうのです。
妊活・妊娠を望んでいる人
葉酸は妊娠初期の胎児の神経管形成に使用され消費が大きいです。葉酸は、人のDNAの成分である核酸(かくさん)を作る働きをして胎児の細胞再生を助けます。特に妊娠初期の方に必要な栄養素ですが、大体の人が妊娠時期を正確に把握していないのであらかじめ積極的に摂取しておくことがベストタイミングです。
流産の予防をしたい人
葉酸は先天性異常による流産のリスクを減らしてくれます。受精卵が着床した後にしっかりと定着できずに離れてしまい、流産になってしまう症状で妊娠している方が気づかずに流産してしまう場合があります。子宮内膜を葉酸で強くすることで受精卵を守り流産防止対策になります。
もう一つの流産の種類として、胎内の赤ちゃんが未発達で流産してしまうことです。葉酸が赤血球を正常に形成することで子宮内の血液環境が良くなり胎児の成長を促すことにつながり流産防止対策になります。
4.葉酸をが食品から摂取するのがかなり難しい理由
葉酸を含む食材は、レバー・緑黄色野菜・果物ですが、食品から葉酸を推奨量摂取することはかなり難しい。
- 加熱に弱く栄養損失しやすい
- 水溶性ビタミンのため排尿により排出されてしまう
理由は葉酸が熱に弱いため、調理の段階で栄養損失があり理想の摂取量を確保することができません。また、食品の葉酸は水溶性のビタミンであることから排尿によって体外に排出されてしまうのです。
きちんと推奨される量を摂取するには欧米式にサプリメントで摂るのが最も安定します。日本の厚生労働省でも葉酸の食事からの摂取に頼るのはよくないとされサプリメントで補うようにとされています。
5.葉酸サプリメントの副作用について
葉酸サプリメントの副作用は『過剰摂取』によって引き起こされるので、正しい用法・容量を守って飲んでいくことが大切です。
この場合の過剰摂取の目安は1日1000μg。この量を摂取続けると副作用のリスクがあがります。そのため厚生労働省では1日の推奨摂取量を400μgと定めています。葉酸過剰による副作用の症状を掲載して起きます。
- 食欲不振
- 吐き気
- 不眠症
- むくみ
- かゆみ
- 呼吸障害
- 亜鉛吸収率の低下
- 胎児のぜん息原因
サプリメントは葉酸に関わらず基本取りすぎていいことはありません。取りすぎるてしまう人の心理としては『効果をあげたい』があると思いますが、サプリメントを大量に飲むことで効果アップすることはなく、適切な量を長期間飲むことが重要なポイントです。
6.まとめ
日本人の感覚でサプリメントに抵抗を感じるという方は結構多い。ですが、野菜の栄養素は料理で損失してしまう。即席の食べ物は添加物・保存料の仕様が法律での縛りがそこまで規制されていません。かえって薬事法で守られているサプリメントの方が質が良かったりします。